帝国ホテルは2月1日、「帝国ホテル サービスアパートメント」(以降「サービスアパートメント」)の開始を発表しました。
1か月36万円のサブスク!とインパクトのあるニュース見出しが出ています。
- どんなサービス内容なんだろう?
- 36万円って安いの?高いの?
こんな疑問にお答えするべく、サービスの詳細や料金、通常価格との比較などを詳しくまとめました。
帝国ホテル東京の定額プランの概要
このサービスは、帝国ホテルの資産を活用して、「ホテルに住む」という新しい住まい方を提案する新しいビジネスです。
料金は、長期滞在も短期滞在も可能な料金体系で、月額36万円、月額60万円、月額72万円(いづれも税金・サービス料込み)の3プランが用意されており、最低宿泊日数は5泊で、15万円で利用可能です。
日々の生活に必要な食事や洗濯などは、サブスクリプション方式でご提供され、ホテルならではのサービスや設備を利用することができます。
無料サービスも充実しており、かなりインパクトのあるサービス商品であると言えます。
タワー館の客室3フロアの一部を改修した99室がこのサービスの対応ルームとなります。ホテルですので一般的な賃貸住宅のような煩雑な契約もなく、都心での生活を気軽にスタートすることができます。
コンドミニアムのように部屋にキッチンや大型冷蔵庫、洗濯機などの設置はありませんが、それを十分に補うホテルサービス(詳細は下記参照)があり、快適な生活をおくることが可能です。
- 予約開始日:2月1日~
- 利用開始日:3月15日~7月15日
帝国ホテル東京の定額プランの料金
3タイプのプランが用意されています。(※すべてサービス料・税金込み)
- スタジオ│月額36万円(30泊)
約30㎡、最低利用日数は5泊(15万円)6泊目以降は1泊3万円
- コネクティングスタジオ│月額72万円(30泊)
約34㎡+36㎡、最低利用日数は5泊(30万円)6泊目以降は1泊6万円
- プレミアスタジオ│月額60万円(30泊)
約50㎡、最低利用日数は5泊(25万円)6泊目以降は1泊5万円
帝国ホテル東京のネットでの反響
このインパクトのある帝国ホテルの定額サービスに対して、ネットではどのような反響があるのか調べてみました。多くは「住んでみたーい!」のような現実では住めないけど憧れはある的なコメントが多い印象です。中には「家族が予約の電話をしたが繋がらない!繋がったら満室だった!」なんてコメントも。
やっぱり帝国ホテルの30泊36万円(税込)は受けられるサービスを考えると異様に安いですね;;
もう予約いっぱいになったようですがどこかで利用してみたい— くろれ (@clore1411) February 3, 2021
母が帝国ホテルの連泊予約にトライしていたことが判明😂電話がかからず、繋がった時には満室だったとのこと。何のための連泊…?!という感じだけれど、思えば、母のこのいい感じのミーハーさとフットワークの軽さのお陰で、我々子供達は変な機会損失なく一方で気楽に成長できたのかも…
— 文京国立ママ (@bunkyo_sodachi) February 3, 2021
また、衆議院議員の丸山穂高氏が早速予約をしたそうです。国会議員の文通費を利用するそうで、コロナ禍の中で厳しい経営状況が続いているのホテルへの応援という理由もあるそうです。
帝国ホテルのサービスアパートメントに、国会議員の文通費で長期滞在します。給与とは別に毎月100万円フリーハンドな議員特権「文通費」は、正式名称「文書通信交通滞在費」。滞在費として帝国ホテル泊まろうが公開もされず領収書もいらず。税金アジャースで、老舗ホテルへの応援も出来ちゃいますね。
— 丸山 穂高 (@maruyamahodaka) February 3, 2021
定額プランで提供される無料サービス
専属サービスアテンダント(24時間対応)
届け物のデリバリーをはじめ、滞在中の様々な要望に応えてくれます。
無料サービスというより、このサービスがあるからホテルとも言えますね。帝国ホテルは五星ですから、そこは丁寧に対応してくれそうです。
朝食用のパンが無料(コミュニティルーム)
共同利用スペースに「コミュニティルーム」が設置され、朝食用のパンがが無料で提供されるます。
またここでは、洗濯乾燥機や電子レンジ、オーブントースター、アイロンなどを自由に利用することが可能です。
フィットネスセンター・プール・サウナ無料
タワー館20階にある、宿泊客専用フィットネスセンター・プール・サウナを無料でご利用できます。
定額プランを使用しない通常宿泊者の料金は、
[st-midasibox title=”通常宿泊者料金” fontawesome=”fa-check-circle faa-ring animated” bordercolor=”#FFC107″ color=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold” myclass=””]
フィットネスセンターのみ 1,100円
プール・サウナのみ 1,100円
両施設のご利用 2,200円
[/st-midasibox]
となります。また、下記は別途料金を支払えば利用できます。
オプションサービス
ホットスペースヨガ
ウォーク & スイム
パーソナルジムレッスン
各1,100円(要予約)
各営業時間
フィットネスセンター:5:00~22:00 (最終受付21:30)
プール:6:00~22:00 (最終受付21:30)
サウナ:7:00~22:00 (最終受付21:30)
ロビーラウンジでのコーヒー・紅茶サービスが無料
本館1階のランデブーラウンジで、コーヒー・紅茶を無料でいただく事ができます。
ちなみに、通常料金は、
[st-midasibox title=”通常料金” fontawesome=”fa-check-circle faa-ring animated” bordercolor=”#FFC107″ color=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold” myclass=””]
以下、すべて1,430円
ブレンドコーヒー 、エスプレッソ、カプチーノ、カフェ・オ・レ
紅茶 (ダージリン、アッサム、アールグレイ、ウヴァ、ディンブラ、アップルティー)
ハーブティー各種 (カモミール、サンテ、タンドレス、ボヌール、ママン)
[/st-midasibox]
さすがホテルラウンジの料金です。
営業時間:10:00~20:00(ラストオーダー19:30)※2021年2月
パソコンブース・ミーティングルームの利用が無料
パソコンブースをはじめ、各種オフィスワークを行えるビジネスラウンジや、ミーティングルーム(1日2時間まで/予約制)がご利用できます。
営業時間:平日08:00~21:00、土日祝日08:00~17:00
パソコンブース(ビジネスラウンジ)
ビジネスラウンジにある、パソコンブースを無料で利用できます。(宿泊者は24時間利用可能)
[st-midasibox title=”通常料金(宿泊者以外)” fontawesome=”fa-check-circle faa-ring animated” bordercolor=”#FFC107″ color=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold” myclass=””]
1,100円/30分
[/st-midasibox]
またオプションで、コピーやプリントアウト・スキャンニングなど基本的なビジネスワークに加え、名刺作成・製本・通訳・翻訳の手配なども可能です。
主なオプションサービス
白黒コピー1枚 50円
カラーコピー1枚 255円~
スキャン1枚 110円
モバイルWi-Fiレンタル1日 1,980円
ノートパソコンレンタル1泊 5,500円
ミーティングルーム(宿泊者専用)
6名まで利用可能な、広さ32㎡の会議室を、1日2時間まで無料で利用できます。ホワイトボードが設置されており、食事や飲物、プロジェクター、電話会議機材などの貸し出しも可能。このミーティングルームは宿泊者のみ利用可能です。
食事や飲物をルームサービスで頼んだり、プロジェクター、電話会議機材などを貸し出してもらう事も可能です。(一部有料)
駐車場無料
ホテルの駐車場を1室につき1台無料で利用できます。24時間出し入れ可能です。
電気自動車用急速充電器(1台分)を駐車場ビル2階に設置されていますので、電気自動車やハイブリッド自動車の充電が可能です。そして充電料金は無料です。
定額プランを使用しない通常宿泊者の駐車場料金は、
[st-midasibox title=”通常宿泊者料金” fontawesome=”fa-check-circle faa-ring animated” bordercolor=”#FFC107″ color=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold” myclass=””]
チェックアウト当日18時まで無料
[/st-midasibox]
駐車場に関しては、定額プランも通常宿泊も差がありません。
お荷物お預かりサービス無料
荷物を無用で預かってくれます。通常宿泊の場合も預かってもらえるので、定額プランも通常宿泊も差がありません。
定額プランで利用できる、定額サービス
定額プラン利用の場合、ある一定額を支払えば、下記のサービスを回数に制限なく利用することができます。
ルームサービス
月額:6万円(30日)※7日間の場合は3万円。(サービス料・税金込み)
利用時間:11:00〜22:00
メニュー内容までは発表になっていませんが、人気メニューのカレーやサラダ、スープなどを含む、専用メニューを注文することができます。
通常のルームサービス料金は、
[st-midasibox title=”通常ルームサービス料金” fontawesome=”fa-check-circle faa-ring animated” bordercolor=”#FFC107″ color=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold” myclass=””]
富士ミネラルウォーター(780ml)1,000円
ウーロン茶(200ml) 1,000円
フレッシュミックスベジタブルジュース 1,700円
国産ビール各種(小瓶 334ml) 1,250円
グラスワイン 1,540円
帝国ホテル特製コンソメスープ 2,300円
コンビネーションサラダ 1,400円
ミックスサンドイッチ 2,400円
ビーフカレー 3,900円
おにぎり3種(たらこ、鮭、梅) 2,300円
[/st-midasibox]
となります。定額プランでは専用メニューが用意されるとの事ですので、内容などは通常と変わるかもしれません。
ランドリーサービス
ホテルでランドリーサービスを始めたのが、帝国ホテルであると言うこともあり非常に評判が良いです。キアヌリーブスがこちらのランドリーサービスの大ファンと言う話は有名です。
月額:3万円(30日)※7日間の場合は1万円。(税金込み)
ワイシャツ、ブラウス、インナー類などのランドリーサービスが利用可能です。
[st-midasibox title=”通常ランドリーサービス料金” fontawesome=”fa-check-circle faa-ring animated” bordercolor=”#FFC107″ color=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold” myclass=””]
ワイシャツ/ブラウス・水洗い:1,100円
スポーツTシャツ・水洗い:550円
シャツ・ドライ:1,320円
[/st-midasibox]
定額プランと通常宿泊の料金比較
施設や食事の利用度は個人差が大きいと思いますが、次の条件で比較してみます。
- 30泊の宿泊費
定額プラン:300,000円
通常宿泊非:1,415,700円 ※タワー館・スタンダードルームの価格(1泊47,190円*×30泊)
定額プランだと1,115,700円おトク!
*帝国ホテル公式サイトで、タワー館・スタンダードのお部屋の価格です。
30泊するととんでもない価格になるので、旅行サイトの最安値を探しましたが、ほぼ同額でした。
- 週3日フィットネスセンターを利用した場合
定額プラン:0円
通常宿泊した場合:13,200円(1,100円×3日×4週)
定額プランだと13,200円おトク!
- 週1日プール・サウナを利用した場合
定額プラン:0円
通常宿泊した場合:4,400円(1,100円×1日×4週)
定額プランだと4,400円おトク!
- 週7日ロビーラウンジでコヒーか紅茶を頂く
定額プラン:0円
通常宿泊した場合:40,040円(1,430円×7日×4週)
定額プランだと40,040円おトク!
- 週7日ワイシャツとTシャツをランドリーに出した場合
定額プラン:30,000円
通常宿泊した場合:52,360円(1,870円×7日×4週)
定額プランだと22,360円おトク!
- 週4日ランチ・夕食でルームサービスを取る
ランチ:例えば、ミックスサンドイッチ×ミネラルウォーターを4日
夕食:例えば、カレー×スープ×サラダ×ビールを4日
定額プラン:60,000円
通常宿泊した場合:160,000円
定額プランだと100,000円おトク!
と言うことで、上記の条件のもとシミュレーションした結果、定額プランで30泊すると、通常料金で宿泊するより、1,295,700円お得だ!と言うことがわかりました。
驚きのお得額ですね。実際で30泊もするとなると、個別見積もりなどになり通常宿泊料金×宿泊日数と言うことにはならないような気もしますが、それでもかなりお得であることには間違いないです。
まとめ
ここまで、定額プラン「帝国ホテル サービスアパートメント」の詳細と、通常価格、定額プランの比較などをお伝えしました。
フィットネスやプールをはじめとした無料サービスも充実していますし、専属サービスアテンダントはホテルならではのサービスです。
老舗のホテルとなりますが、東京を代表する一流ホテルと言っていいと思います。
“コロナ禍”と言うことで、このプランが設定されたとの事ですので、この機会にラグジュアリー感を愉しんでみたいものです。