フィギュアスケート競技で、ロシアのカミラ・ワリエワ選手をはじめ、多くの選手が両手を頭の上に上げてジャンプする様子が見受けられます。これは加点されるなど高評価のためにやっているのか?調べてみました。
フィギュアで手を上げてジャンプするのは加点される?
多方面から調べてみた所、手を上げてジャンプしたからと言って、明確に加点される訳ではないが、姿勢が綺麗になるなどの相乗効果で加点される場合がある、という事がわかりました。
手を上げてジャンプすれば加点される時代もありましたが、北京オリンピック開催時点で、ルール上、技術点として加点されることはありません。
しかし全く加点されない訳ではなく、美しい姿勢が演技にプラスになっていれば、演技構成点に反映される事があります。
フィギュアで手を上げてジャンプをする経緯
フィギュアスケートでいつ頃から、手を上げてジャンプするようになったのか。2017−2018シーズンまで適用されていたルールにあります。加点をもらえる要件のひとつに空中姿勢の変化があり、両手を挙げる姿勢はこれに該当しました。
2017−2018シーズンまでは、すべてのジャンプで手を上げてジャンプすれば出来栄え点をもらえた訳です。
この加点にロシアのコーチ・エテリ・トゥトベリーゼが注目しました。エテリ・トゥトベリーゼコーチが教える選手たちは、みな両手を挙げるジャンプを習得していったのです。
平昌オリンピックでは、出来栄え点が適用されていましたので、アリーナ・ザギトワ選手、エフゲニア・メドベージェワ選手が手を上げるジャンプを披露していました。
カミラ・ワリエワ選手もエテリ・トゥトベリーゼコーチの門下生です。
2018-19シーズンから、空中姿勢の変化で出来栄え点をもらえるルールがなくなりました。しかし、カミラ・ワリエワ選手は、現在も全てのジャンプで両手を上げています。
なぜでしょうか?
カミラ・ワリエワ選手によると、
子供の頃から手を上げて跳んできたので、今では手を上げないと跳べなくなってしまいました
THE ANSWERより
との事。マイナス点になる訳ではないので、無理に矯正しないという事なのでしょう。
また、手を上げてジャンプする動作が美しい、と評価されると、演技点でプラスになる事もあるので採用している選手がいるという事ですね。
まとめ
なぜワリエワは手を上げてジャンプするのか?
子供の頃からの習慣で、手を上げないとジャンプできないから
手を上げるジャンプは加点されるのか?
技術点としては加点されないが、美しければ演技構成点に反映される事もある